
地域おこし協力隊3年目の私が「移住」で出会った、「豊かな暮らしのカタチ」とは。
公開日:2025/06/30 00:59
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2025/07/03関東から加賀市に移住して3年。ここでは、私が加賀で出会った「風景」や「暮らし」、そしてその先にあった気づきについてお話ししたいと思います。
移住という選択は、人生の中でも大きな決断です。どんな目的で、どんな思いでその土地に暮らすのか。それは人それぞれで、正解なんてありません。だからこそ、これはあくまで“私の移住ストーリー”。読んでくださる方が「自分だったら、どんな暮らしに出会えるかな」と想像を巡らせるきっかけになれば、嬉しいです。
加賀市には、無料で宿泊できるお試し住宅もあります。ぜひ、自分のペースで「移住の一歩」を踏み出してみてください。
「ただ住む」から「営む暮らし」へ。私が移住で得たもの。
よく「どうして加賀に移住したの?」と聞かれます。 答えはシンプルで、「自分のやりたいことが、この町でならできると思ったから」です。大学時代に学んだのは“まちづくり”。「地域に関わる仕事がしたい」と思っていた私は、大学在学中に、地域おこし協力隊という制度を活用して加賀市へ。初めての土地、初めての一人暮らし。でも、ここでなら、自分のやりたいことに挑戦できるかも、と感じたのです。
私が以前住んでいたのは、都心に近いエリアで、ビルが立ち並び、自然との距離は遠いものでした。そんな私が加賀に来てから、まず驚いたのは「自然が生活のすぐそばにある」こと。山も海も車で30分ほどで行き来できる。高層ビルが少ないから空が広く、視界が抜ける。その広さと清々しさに圧倒されました。 朝夕の通勤時に見える田園風景や、季節ごとに表情を変える山並み、ふらっと立ち寄れる静かな海辺。都会では「レジャー」だった自然が、加賀では「日常の風景」になっています。そんな環境の中で暮らすことが、どれだけ心に余裕を生むのか、体感として理解できました。
次に私が魅了されたのが「食べ物」の美味しさです。加賀には漁港があり、新鮮な海産物がスーパーに並びます。野菜や果物も、地元の農家さんが育てたものが日常的に手に入る。私はここで初めて、「地元の食材をスーパーで買えること」の贅沢さを知りました。 料理をする機会が増えたのも、移住してからの変化です。新鮮な野菜や旬の果物を見て、季節を感じると、「今日はこれを使ってみようかな」と自然に思える。その感覚の変化に、「暮らしをより豊かにしてくれている」と実感します。
そして3つ目は、やっぱり温泉。移住前は、温泉は「観光地の楽しみ」くらいの認識でしたが、ここでは違います。地元の方々にとって温泉は生活の一部。地域の人が日常的に通う「総湯」には、独特のコミュニティがあります。その空間に混ざることで、「ああ、自分はこの町に住んでいるんだ」と実感できたのを覚えています。 温泉に入って、地元の人と挨拶を交わし、肩の力を抜いてお湯に浸かる。そんな小さな営みが、確かに“暮らし”を形づくっていくのだと思います。
最後は、「人」。加賀が好きで、本気で加賀をもっと良くしようと活動する大人たち、自分の好きなようにのびのびと暮らす大人たちに出会いました。人のつながりを感じる暮らしは、それが薄い都会での生活とは全く異なるものでした。地域住民や移住者の方々にさまざまなことを教わりながら、少しずつ人とのつながりを広げてきた3年間。そうした「出会い」を通じて、暮らしが少しずつ豊かに変化していくのを感じました。
もちろん、移住生活がすべて順風満帆だったわけではありません。 初めての一人暮らしは慣れないことばかり。家事に苦戦し、生活リズムをつかむまで時間もかかりました。けれど、それでも加賀での暮らしが「自分に合っている」と感じられるのは、自分が大切にしたいものが、日々の中にちゃんとあるからだと思います。 自然、食、温泉、そして人とのつながり。この土地で出会ったものすべてが、私の毎日を「ただ住む」から「営む」ものに変えてくれました。「自分らしい暮らしってなんだろう?」そう思ったときは、まずは気になる地域を訪れてみるのがいいかもしれません。 協力隊としての3年間は終わりますが、これからも加賀市で移住サポートの活動を続けていきます。地域に還元できるよう、移住希望者さんのお力になれるよう、引き続き頑張ります!加賀市への移住に興味のある方はお気軽にご連絡ください!


このプロジェクトの地域

加賀市
人口 5.75万人

福地未来が紹介する加賀市ってこんなところ!
石川県加賀市は、自然が豊かな地域です。海も山もあり、四季折々の景色や食材が楽しめます。山代温泉、山中温泉、片山津温泉という3つの温泉地では、それぞれ効能の違う温泉に通う生活を送ることができます。九谷焼や山中漆器といった伝統工芸など、歴史的な魅力のほか、加賀市の取り組みとして子育て世代への支援も充実しており、住みやすい地域です。私自身も千葉県からの移住者なので、同じ目線で一緒に移住をサポートさせていただきます!
このプロジェクトの作成者
私は千葉県出身で、2022年の夏にIターンで石川県に移住しました。小さい頃から地域というものに漠然と興味があり、大学生活では短期留学や国内の地方インターンを経験し、地方でまちづくりにかかわる仕事がしたい、と思い地域おこし協力隊になりました。加賀市の移住コーディネーターとして、移住のサポートを行っています。